今でも未練たらたらな元カノ・ジョディ(エミリー・ブラント)のため、気乗りしないスタントの世界に舞い戻った本作の主人公・コルト(ライアン・ゴズリング)。何とかジョディと復縁したいコルトは、彼女が初監督を務める映画『メタルストーム』の主演俳優、トム・ライダー(アーロン・テイラー=ジョンソン)の行方を追う羽目に。自己中心的でいけ好かないトムの捜索に足取りが重いコルトでしたが、愛するジョディのためとなんとか奔走するもどんどんトラブルに巻き込まれていきます…。事態は悪化する一方で、ハーバーブリッジから市内でのカーチェイスという大ピンチに見舞われますが、そんな絶体絶命のコルトを救うのは、まさかのあの人と犬?!今回は、コルトとパートナーシップを発揮する、意外な一人と一匹をご紹介!
現地のよからぬ連中とつるんでいたというトムの行方を追っているうちに、明らかになってくる事実の数々…。とあるものを手にするため、シドニー・ハーバーブリッジで決死のカーチェイスを繰り広げます!しかし、さすがの腕利きスタントマン・コルトも爆走する車でのバトルに悪戦苦闘。そんなコルトの前に現れたのが、トム・ライダーの飼い犬【ジャン・クロード】です。傍若無人で自己中心的なトムのペットらしく、攻撃的な性格のジャン・クロードですが一度会ったことがあるというコルトには何故か懐いており、このカーチェイスシーンでもコルトの命令により、強烈な必殺技が炸裂!カーチェイス後もその必殺技でコルトを窮地から何度も救い出し、人間と犬の熱い絆を見せてくれます。そして、コルトが市内でジャン・クロードを引き連れ全力疾走するという、デヴィット・リーチが共同監督を務めた『ジョン・ウィック』を彷彿とさせるシーンも登場!?
このカーチェイスで現れるもう一人の救世主は、トムのアシスタントを務める【アルマ・ミラン】です。アルマはプロデューサー志望の前途有望な若者で映画業界が大好きなしっかり者。傍若無人なトムの下で、一生懸命に仕事に励んでおり、決死のカーチェイスを繰り広げるコルトを救うことに…?!
突如としてトラブルに巻き込まれ、何のことか理解の追い付かないままハンドルを握り大活躍を見せるアルマをキュートに演じるのは、1990年生まれアメリカ出身のステファニー・スー。彼女は実験演劇とコメディでキャリアをスタートしたのち、ブロードウェイ・デビューも果たしている実力派ですが、一躍有名となったのは、何と言ってもアカデミー賞®助演女優賞にノミネートされた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)にて、ミシェル・ヨーの娘、ジョイ・ワンと敵のジョブ・トゥパキの2役の熱演ではないでしょうか。強烈な世界観の中でひときわ難しい役を見事に演じきったステファニーは、本作では一転、とんでもないトラブルに巻き込まれながも、隠れた才能(?)華麗なドライバーテクニックを披露し、見事なコメディエンヌぶりを余すことなく発揮!
プロデューサーのケリー・マコーミックも「ステファニーはスマートで素晴らしい女優。撮影が始まった頃に『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』がすごく話題になっていたの。数々の賞にノミネートされている最中に私たちの映画に出てくれて感謝しているわ。この映画でも素晴らしい演技を見せてくれた」と、賛辞を送っています。
トラブル続きのコルトの窮地に現れた意外な救世主たちの活躍を、ぜひ注目してください!